Sensor の遅延問題をトラブルシューティングする方法

技術的な記事 ID: KB70861
最終更新: 2021/01/26

環境

McAfee Network Security Sensor Appliance

解決策

操作を始める前に:

ご使用のソフトウェアバージョン用の『NSP Sensor CLI Guide』 (NSP Sensor CLI ガイド) をお読みください。現在のドキュメントのリストについては、 KB76064 を参照してください。
次の質問に対する答えを確認します。
1. 遅延に最初に気づいたのはいつですか? ネットワークで異常なイベントが発生しましたか?
  ファイアウォール、ルーター、およびスイッチのログを確認して、遅延と同時に問題が発生しているかどうかを判断します。これらの問題を解決し、Sensor を監視して遅延が解決されたことを確認します。
2. 遅延が発生する直前または遅延の発生中に、ネットワークに何らかの変更を加えたか、 Sensor の設定を変更しましたか?
  これらの変更を元に戻すと、問題は解決しますか?
3. Sensor 上で実行されている Sensor ソフトウェアを確認します。それは最新バージョンですか? バージョン情報については、KB55448 を確認してください。
  Sensor ソフトウェアが最新のリリースでない場合は、そのソフトウェアをアップグレードして、問題が解決するかどうかを確認します。
4. Sensor がどの程度のネットワークトラフィックをスキャンしていますか? それは Sensor の処理能力の範囲内ですか?
  
  注: 遅延の問題は、パケットのドロップの問題に関連していることがよくあります。多くの場合は、Sensor で遅延が発生すると、パケットのドロップも発生します。

変更を元に戻し、例外的なネットワークイベントが発生していないと判断し、Sensor ソフトウェアをアップグレードした場合は、次の手順を実行します。

ハイパーターミナル、PuTTY、または他のアプリケーションを使用して、Sensor へのコマンドラインセッションを開きます。

注: 接続アプリケーションでのセッションロギングを開始します。セッションが終了しても問題が解決しない場合は、ログを保存します。ログの保存手順については、ご使用の製品の資料を参照してください。
遅延が発生しているポートのペアを分離して、遅延のデバッグを開始します。以下のコマンドを入力し (Sensor 全体、またはターゲットインターフェースで)、各コマンドの後で ENTER キーを押します。

show intfport

たとえば、show intfport 1A/1B/etc のように入力します. show inftport コマンドについて詳しくは、 KB54660 を参照してください.

show inlinepktdropstats

たとえば、show inlinepktdropstats 1A/1B/etc のように入力します。 show inlinepktdropstats コマンドについて詳しくは、KB69806 を参照してください.
Sensor がソフトウェアバージョン 8.2 以降を実行している場合は、 show feature status コマンドの出力を収集します。詳細については、ご使用のソフトウェアバージョンの『 Sensor CLI Guide』 (Sensor CLI ガイド) を参照してください。
前の手順のコマンドの出力を表示します。 CRC などのエラーが表示されている場合は、次の手順を実行します。
1. 速度/二重モードの設定が Sensor とピアデバイスで同じ設定になっていることを確認します。
  
  重要: 1 つのデバイスを手動で設定し、もう 1 つのデバイスをオートネゴシエーションするように設定しないでください。両方が同じ設定になっている必要があります。
2. 接続ケーブルを変更して、ケーブルには問題がないことを確認します。可能な場合は、問題がないことが分かっているケーブルを使用してください。
Sensor をレイヤー 2 モードにします。次のコマンドを入力して ENTER キーを押します。

layer2 mode assert

Sensor のレイヤー 2 モードの CLI コマンドの詳細については、KB54281 を参照してください.
問題を再現します。
- Sensor をレイヤー 2 モードにしても問題が解決しない場合:
  Sensor ソフトウェアは遅延の原因ではありません。 Sensor をレイヤー 2 モードにすると、Sensor はハブのように動作し、実質的にはネットワークから見えなくなります。 Sensor ソフトウェアは原因として除外されているため、Sensor ハードウェア (インターフェース、ケーブル、フェールオープンキットなど) または他の場所で問題が発生しています。
  問題がないことが分かっている他のインターフェース、ケーブル、またはフェールオープンキットを使用するか、Sensor を物理的にバイパスしてみてください。これらの方法で問題が解決しない場合、McAfee では、ネットワークアナライザーを使用してネットワークトラフィックを検査し、問題をトラブルシューティングすることをお勧めします。
- 問題が解決した場合:
  Sensor をレイヤー 2 モード (layer2 mode deassert) から元に戻し、トラブルシューティングを続行します.
Sensor のレイヤー 3 パケット処理を無効にします。これは、Sensor のデバッグモードで行います。
1. 次のコマンドを入力して、ENTER キーを押します。
  
  debug
2. 次のコマンドを入力して、ENTER キーを押します。
  
  set l3 off
問題を再現し、結果を確認します。
レイヤー 3 を無効にすると問題が解決する場合は、問題は Sensor でのレイヤー 3 パケットの処理に関連しています。
この詳細を書き留め、サービスリクエストを開くときにそれを含めてください。
レイヤー 3 パケット処理を有効に戻して、トラブルシューティングを続行します。次のコマンドを入力して ENTER キーを押します。
set l3 on
Sensor で、レイヤー 7 パケット処理と攻撃検出を無効にします。
1. 次のコマンドを入力して、ENTER キーを押します。
  
  set l7 off
2. 遅延やその他の問題が解決されたか、またはその影響が軽減されたかどうかをテストします。
  - 軽減または解決された場合、トラフィック内の特定のレイヤー 7 パケットが問題を引き起こしています。特定のプロトコルが原因と思われる場合は、ACL を使用して Sensor の遅延を分離します。
    疑いのあるプロトコルを検査から除外するための ACL を作成します。 ACL が特定のプロトコルに対して定義されている場合、そのプロトコルは Sensor によって無視され、内部で検査されません。
    
    ACL 作成の詳細については、ご使用のソフトウェアバージョンの『IPS Configuration Guide』 (IPS コンフィグレーションガイド) を参照してください。
    注: ACL を機能させるには、レイヤー 7 を再度有効にする必要があります。 set l7 on と入力して ENTER キーを押します。
    - 特定のプロトコルが遅延の原因であることが分かった場合は、次のようにします。
      1. そのプロトコルと送信元のサーバー/ホストおよび宛先を書き留めます。
      2. 可能な場合は、このトラフィックのキャプチャを収集し、サービスリクエストを開く際にその詳細を含めてください。
      3. レイヤー 7 パケット処理と攻撃検出を有効にし、次のコマンドを入力して ENTER キーを押します。
        set l7 on
      4. 次の番号のステップに移動して、トラブルシューティングを続行します。
    - 遅延の原因となっているプロトコルが分からなない場合は、次のようにします。
      1. 設定した ACL と除外されたプロトコルを記録します。
      2. レイヤー 7 パケット処理と攻撃検出を有効にして、次のコマンドを入力して ENTER キーを押します。
        set l7 on
      3. 次の番号のステップに移動して、トラブルシューティングを続行します。
  - 影響が軽減されない場合、
    レイヤー 7 パケット処理と攻撃検出を有効にして、トラブルシューティングを続行します。次のコマンドを入力して ENTER キーを押します。
    
    set l7 on
メモリー、Sensor の負荷消費量、遅延モニター、およびパフォーマンスデバッグレベルの情報と、TCP、UDP、ICMP、および断片化されたトラフィックに関連する詳細を収集します。

注: 次の手順を実行する前に、コマンドラインセッションを操作するために使用するパッケージ (ハイパーターミナルまたは PuTTY) でセッションログを有効にします。
1. 次のコマンドを入力し、各コマンドの入力後に ENTER キーを押して情報を収集します。
  
  latency-monitor enable action alert-only または latency-monitor enable action layer2-forward (注: レイヤー 2 転送アクションを有効にするには、レイヤー 2 モードが有効になっている必要があります。コマンド layer2 mode on を実行して、Layer2 モードを有効にする必要があります。)
  
  latency-monitor status
  
  sensor perf-debug (以下の手順を実行するのに十分な長さに設定してください。たとえば、perf-debug を 15 分間有効にする場合、 sensor perf-debug 15 と設定します)
  
  sensor perf-debug status
  
  set sensor-load on
2. 以下のコマンドを順番に実行します。
  
  重要: 時間の経過とともに変化するデータを十分に収集するには、セット全体を 3 回以上実行する必要があります。
  
  show sensor-load
  
  sensor perf-debug show (注: sensor perf-debug を実行した場合は、指定した時間内にコマンドを実行する必要があります。)
  
  sensor-datapath-stat-analysis show
  
  datapathstat core all parameter all
  
  datapathstat core all parameter show
  
  show tcpipstats
  
  show flows
  
  show mem-usage
  
  show intfport (例えば、 show intfport 1A/1B/etc)
  
  show inlinepktdropstats (例えば、show inlinepktdropstats 1A/1B/etc)
  
  show statistics l4
  
  show statistics tcp
  
  show statistics udp
  
  show statistics icmp
  
  show statistics ipfrag
3. 上記のコマンドを 3 回以上実行した後に、以下のコマンドを 1 回実行します。
  
  sensor perf-debug upload-protoStats
  
  set sensor-load off
  
  sensor perf-debug off
デバッグモードを終了します。 disable と入力し、ENTER キーを押します。
SSH セッションログおよび トレースログを収集します. Sensor から診断トレース (Trace.log) を収集する方法については、 KB55549 を参照してください.
サポート事例を開く際に、テクニカルサポートにこれらの両方のログと次の詳細を提供してください。
- レイヤー 2、レイヤー 3、またはレイヤー 7 の処理を無効にした場合に効果がありましたか?
- 遅延の原因となる可能性があるプロトコルがありましたか?
- どのアプリケーションが遅延の影響を受けていますか?
- 遅延が発生した前後の時期に、影響を受けたネットワーク、アプリケーション、または Sensor に何らかの変更が行われましたか?
- Sensor には以前のどのバージョンのソフトウェアがインストールされていましたか?
- 現在のソフトウェアのバージョンがインストールされてから、遅延が発生するまでの期間はどのくらいでしたか?

テクニカルサポートに問い合わせるには、ServicePortal にログオンし、https://support.mcafee.com/ServicePortal/faces/serviceRequests/createSR で「サービスリクエストの作成」ページにアクセスします。

登録済みのユーザーの場合は、ユーザ ID とパスワードを入力し、ログインをクリックします。
登録済みのユーザーでない場合は、Register をクリックし、必須フィールドに入力します。パスワードとログインに関する手順を示した電子メールが送信されます。

免責事項

この記事の内容のオリジナルは英語です。英語の内容と翻訳に相違がある場合、常に英語の内容が正確です。一部の内容は Microsoft の機械翻訳による訳文となっています。

影響を受ける製品

Network Security Sensor Appliance 9.2.x (EOL)
Network Security Sensor Appliance 9.1.x
Network Security Sensor Appliance 10.x
Troubleshooting

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